2-6-0 "JNR 8620形" 2
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2011/10/27 モーションプレート 両端の丸い穴の開いているのがラジアスリンクささえで、その内側のアングルが滑り棒の後部ささえです。1.7mmのネジで取り付けました。 主台枠へ取り付ける為のアングルは、記事のリベット留めではなくネジ(2mm皿)留めにしました。 |
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2011/10/31 ラジアスリンク この部品はネジ穴の間隔が重要なので、大きめの板の状態で作図し穴を開けてから外形を切り抜きました。 上部は加減リンクに似せて長くなっていますが、外形はさほど重要ではないので、それなりの形に切り抜いてからヤスリで整形しました。 |
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滑り返りクランクとストッパー この機関車の特徴である”滑り返りクランク式弁装置”で、最も重要な部品です。かなり細かな工作で神経を使います。 ストッパーの円弧状の凹部のへこみは少し狭めにしてあり、弁装置を組み立ててから現物合わせで調節するつもりです。 滑り返りクランクへの1.2φピンの圧入はピンが潰され直径が太くなってしまうので、ロウ付けに変更しました。 |
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2011/11/3 飾り合弁テコ これはワルシャート式弁装置に似せるための飾りの部品です。なので、寸法的には、それほど神経質になる必要はないと思いますが、工作が難しいです。 記事には直線部の下部にU字形を銀ロウ付けするとありますが、いい固定方法が思い浮かびません。そこで、直線部を二枚の板で挟み、リベットで留めておいてからロウ付けすることにしました。後は、図面に合わせて穴を開け、糸鋸で切り抜いてからヤスリで仕上げました。 |
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滑り弁連結棒にも小さなL形の鉄板をロウ付けするのですが、こちらは各々に溝を入れ、組合わせてからロウ付けすることにしました。 飾り合弁テコもヤスリがけが結構大変です。 |
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2011/11/4 滑り棒 友人から3mm厚(2mm,1mmも)の鉄板を戴いたので、やっと滑り棒を作りました。 クロスヘッドにはめてから、前部はシリンダ後カバーのツメ箱の上に、後部はモーションプレートの滑り棒後部ささえに2mmのネジで固定します。この状態でピストン棒が両端まで軽く動くように調節します。 で、この調整が大変で、あっちを削ったりこっちを削ったり、薄板(写真下)を挟んでみたり。それでも、なかなか軽く動くようにはなりません。 |
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2011/11/6 リン青銅の丸棒が用意できたので軸箱を作りました。 軸箱モリの幅に合わせ丸棒断面に平行線をけがき、ここをヤスリで削り取り、下部に2.3mmのばねピンをたてて作ります。 これを、1t鉄板を折り曲げて作ったヒカエで台枠に取り付けます。 |
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2011/11/9 前端バリと後端バリ 12×12×1.5の真鍮アングルが手に入らなかったので、15×15×1.5のアングルを切って使いました。 記事では、前(後)端バリへの固定用7×7×1.5アングルがリベット留めとなっていますが、不都合がなさそうなので、銀ロウでロウ付けしてしまいました。 |
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2011/11/10 購入した動輪にはカウンタウエイトがありません。そこで、渡辺精一氏の”ライブスチーム”に書かれていた方法を参考に(ちょっと、簡略化していますが)、カウンタウエイトを作ることにしました。 ウエイトの形に切った鉄板を表と裏にスポークを挟んでかしめ付けて固定し、その後、スポークとスポークの間を金属用の接着パテで埋めます。 |
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2011/11/12 クランクピン かなり細かい工作です。(左から第一動輪用、主動輪用、第三動輪用) 第一動輪のクランクピンはクロスヘッドや主連棒が接近しているので、ブッシュや座金を固定するネジは表面に出っ張らないように皿ネジ(2mm)になっています。 主動輪のクランクピンは奥に連結棒をはめるので長いです。先端は返りクランクをはめるために3×3の四角形に削ってあります。固定する皿ネジ(2mm)は返りクランクを締め付けてしまわないよう、ネジ切りは1mmほど残してあります。 第三動輪のクランクピンの工作は、この中では簡単な方ですが、それでも、寸法通り正確に作る必要があるので難しいです。先端は2.3mmのナットで押さえるようになっています。 |
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2011/11/14 クォータリングジグと連結棒穴間隔芯出しジグ 前回作ったクォータリングジグは0.5mmの真鍮板を使いましたが、ペナペナであまりにも頼りないので作り直しました。今回は0.8mmの鉄板と2mmのアルミ板で作りました。ベースは9mmのシナ合板です。(相変わらず、有り合わせの材料) 写真下は連結棒穴間隔芯出しジグです。厚み3mmの鉄板で作りました。二つのネジ(2mm)でつなぎ合わせてあるところは、15mm幅で板厚の半分までヤスリで削ってあります。下側の鉄板には2mmのネジが切ってあり、上側の鉄板には2mmの長穴が開けられていてスライドするようになっています。両端には動輪のクランク径と同じ直径の穴が開いています。 |
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2011/11/17 車輪の塗装をしたので、乾くまでの間に前歩み板とボイラ台を作りました。 写真左が前歩み板です。1mm厚の鉄板をL字形に曲げたもので、台枠の内側にぴったりはまり、前縁は台枠の板厚分だけ外側に張り出しています。中央の穴には給油器が入ります。 写真右はボイラ台です。これは難物でした。コの字形の曲げ加工に加えボイラの丸みに合わせた折り曲げ加工があります。どうにか一回で出来ましたが、これは、板をネジ留めか、リベットとロウ付けで組んだ方が良さそうに思いました。かなり難しい工作でした。 |
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2011/11/21 塗装も乾き車輪も組み終わったので、連結棒を作りました。 約10mm幅に切った厚み3mmの鉄板にジグに合わせて穴を開け、外形を糸鋸で切り出してからヤスリで仕上げました。 溝や間接部の座ぐりは機械が無いので、ロウ付けで作りました。 |
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2011/11/27 主連棒が出来たので弁装置を組みました。(写真の滑り返りクランンクは前進位置) |
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2011/11/30 ブレーキを作りました。 飾りとはいえ、寸法通りに作らないと動輪に当たったりします。 |
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クロスヘッドに飾りのネジと四角いパーツを付けました。 |
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2011/12/1 圧縮空気試験 ひとまず下回りが出来たので、タミヤのエアブラシ用のコンプレッサを使って圧縮空気試験をしました。 前進後進とも滑らかに回りましたが、どちらかというと後進の方が良いようです。 |
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2011/12/9 歩み板とスプラッシャー 両方とも主な材料は1t鉄板ですが、歩み板の下には全長にわたって縁から0.8mm引っ込めたところに2mm角棒(2mm厚の鉄板を切り出した)を1φ銅リベットで留めてからハンダ付けしてあります。 スプラッシャーは、半月状の板と湾曲した板をL字に曲げた1t鉄板をリベット留めしてからハンダ付けしました。 固定は記事の1.7mmネジではなく、すべて2mm皿ネジにしました。 |
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歩み板受けは1t鉄板を曲げて作り、歩み板の高さが揃うように注意しながら台枠に2Mネジでネジ留めしました。 (中央の歩み板受けだけはモーションプレートに1.7mmでネジ留め) ところで、いつ頃からか(どうも、台枠の塗装後らしい)、ラジアスリンクささえを上下逆さまに付けていました。横から見た時の偏心棒の角度が記事の写真と違うので不思議だったのですが…(歩み板逆転機うけ横の穴もラジアスリンクの上部が当たるので大きくしてしまった)。一瞬、返りクランクストッパーを作り直さなければいけないのかとゾッとしましたが、滑り弁の調整だけで済んでホッとしました。 |
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2011/12/12 炭水車を作り始めました。 台枠は主台枠と同じ1.6t鉄板を使って、糸鋸で切り出してからヤスリで仕上げました。 棒ステーは、5φのドリルロッドの手持ちが無くなってしまったので6φに変更してます。 |
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2011/12/15 軸箱モリ 歩み板受けと同じ様な作り方で、これも1t鉄板を折り曲げて作りました。中間の補強材は本体の方に糸鋸で1mm幅の切り欠きを作り、そこに1t鉄板を挟み全体の継ぎ目と同時にロウ付けしました。 |
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2011/12/17 ツリアイバリとツリアイバリ受 ツリアイバリ受はΩ形をしてます。とりあえず曲げてはみたものの、やはり、ダメでした。なので、ロウ付けで作り直し。 ツリアイバリは糸鋸で切り抜いてから、後は、正確な位置に穴を開けるだけなので比較的簡単です。 で、この二つは本来かしめて組むようなのですが、後々のことを考えてネジ留(1.7mm)めに変更しました。 |
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2011/12/23 この炭水車は6輪なので、同じ部品をいくつも作ります。 写真は担いバネに使う真鍮板(0.5t)ですが、1組で11枚あります。これを6組作ります。長さは短いのが7mmで一番長いのが38mmです。1.5mmづつ長くなっていって、最後だけ2mm長くなっています。幅は4.5mmです。 |
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バネツリとバネツリ受けです。 コの字型をしたものはツリアイバリの両端に付くパーツです。今回このパーツは何時もの張り合わせではなく、溝を入れて折り曲げて作ります。 |
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ツリアイバリと担いバネを台枠に取り付けたところです。担いバネの方は設計図には書かれていませんが、台枠の裏からネジ(2mm)で固定してしまいました。ツリアイバリは設計図どおりに1φ銅線でリベット付けしました。 軸箱モリも設計図ではリベット付けになりますが、いきなりリベット付けでは綺麗に揃いそうもないので、軸箱にぴったり沿うように台枠にロックタイトで接着しておいてからリベット付けすることにしました。 |
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2011/12/25 下回りの組み立てが終わりました。 細かなパーツが多く、しかも、それぞれが関連し合っているので組み付けが難しかったです。ツリアイバリなどは真っ直ぐに揃ってくれず、その為、ネジ穴を大きくしたりして対処しましたが、辻褄合わせが大変でした。(いつものことです ^_^) |
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裏側から見たところです。 中央の車軸は横動を許す為、左右に1.5mmほど動くようになっています。 軸箱は10mmの角棒からではなく、2mmと5mmと1mmの真鍮板をロウ付けで張り合わせて作りました。 |
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2012/1/1 炭水車のタンク部分を組み立ててます。 0.8tの真鍮板と真鍮アングル(15×15を6×6に切って使用)を1mmの銅線でかしめました。仕切りを挟んで右側の大きい方が水の入るタンクで、左側はアルコールタンクになります。この後、すべての重なり部分にハンダを流します。 (写真上に写っているのは失敗したタンクです。) |
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2012/1/6 アルコールタンクの配管 このアルコールタンクは写真の様にちょっと複雑な構造をしています。また、上蓋をハンダで密閉してしまうので、ハンダを流す順番を間違えると組み立てられなくなりそうです。 |
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アルコールタンクの実験 初めに水を入れて実験してみましたが、サンプから水が出てこないので焦りました。上蓋も剥がしたくないし… で、アルコールと水では流れ方が違うのではないかと思い、次にアルコールで試してみました。ニードルバルブを開くと、今度はちゃんと出てきました。液面も一定のところで止まります。水槽の水漏れもありませんでした。 |
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2012/1/7 炭水車の踏段と床板 設計図には、この二つのパーツについての細かな説明がありません。なので、適当に作りました。 |
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2012/1/9 梯子と真空ブレーキホースと縁取り 梯子の両側の板は0.8tの真鍮板を使い、二枚を重ねた状態で横棒用の1mm穴を開けました。横棒は2t鉄板から切り出した角線を線引き板で1mm強の太さに引き、両側の板にかしめ付けして組み立てロウ付けしました。 真空ブレーキホースは3φの真鍮丸棒がなかったので3mmのドリルロッドから作りました。ホース部分は蛇腹の様に見せる為にM3.5×0.6のダイスでネジを切りました。折り曲げ部分は全て糸鋸で切り込みを入れてから曲げました。無理をすると直ぐに折れてしまいます。折り曲げ部には銀ロウを流し、飾り部品と取り付け金具も銀ロウ付けしました。 炭水車の縁取りは0.6t真鍮板を1.5mmの帯状に切ったものを使いました。左右の前部床側から1mm銅線でかしめながら張り始め後部でつなぎました。これはハンダ付けです。 |
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2012/1/14 給水ポンプの取り付け 一作目を2 Truck Heislerに使ってしまったので、また給水ポンプを作りました。(直径12.7mmの真鍮管使用) タンク底への取り付けは、ポンプの柄が給水口の縁に当たらないように確認しながら位置を決めました。 |
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タンク内と床下の配管には3mmの銅管を使いました。取り付け金具(厚み0.8mm)は、M2×0.4ネジでサンプ底前方に逆止弁側に寄せてネジ留めしました。タンク底に使用したユニオンはM6×0.75です。 -- 次は、いよいよボイラです。 |
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