0-4-0 "BlackJack"
(Freelanse)


2008/10/10
右斜め前初めての模型機関車製作です。しかも、ライブスチーム。
”見よう見まね”と言おうか自己流 ^_^;(写真クリックで拡大します)

後ろから後ろから見たところです。火室から出ているビニールの管は、外付けのあぶり缶でエンジンテストをしたときに通したものです。

底下から見たところです。ギヤが見えます。動輪にピストン直結ではエンジンが非力で動かないと思ったので4対1ぐらいのギヤを付けました。

ピローブロックピローブロック。内径5mmのベアリングを1mmの真鍮の板で挟んで作りました。右はベビーエレファント号(市販キット)に付いていたピストンロッドとカウンタです。

ボイラ ボイラです。1mmの銅板を丸めて銅のリベットで留めました。リベットの間隔はこの倍ぐらいあっても良さそうですね。

ボイラ鑞付け途中ボイラをロウ付けしました。ロウが全然融けなくて、もう、大変。GIVE UP寸前。本に出ていた方法(ガスコンロを点けて、その上でロウ付け)で、やっとロウが流れました。でも、結局7歩ロウを使ってしまいましたが、次の煙管のロウ付けが思いやられます。

煙管ボイラの中に通した煙管です。3本見えませんが全部で7本通ってます。でも、前板をロウ付けしてから通したので全然通らなくて管は傷だらけです。もう、グチャグチャで(泣きです)。

バーナアルコールバーナーの火の点くところです。これは実験用。とりあえず作ってみました。実際はもう少し太くしたいです。

ブッシュボイラの後板(鏡板)に付ける加減弁と逆止弁、それからボイラの胴の上に付く安全弁を取付ける為のブッシュを作ります。太い丸棒が無いので、1.5mmと1mmの銅板をドーナツ状にくり抜いて張り合わせ、真鍮パイプを通してロウ付けします。

ソブッシュ完成銀ロウで張り合わせました。ボイラにロウ付けする前に途中までネジを切っておきます。

鏡板と通風管鏡板と通風管です。これからボイラにロウ付けします。


2008/10/11
ボイラ鑞付け中ボイラに煙管をロウ付中。結局、ロウは仕事で使っている特殊ロウというものを使いました。

通風管ノズル通風管の先に付けるノズルです。先端を0.8mmに絞りました。

ボイラ完成やっとボイラが完成しました。ここまで半日。疲れた〜。


2008/10/17
分解新しいボイラが出来たので、火室とボイラおおいを作り直します。とりあえず、今までのボディを分解しました。


2008/10/19
間隔バンド更新が遅れましたがコツコツと作っておりました。
で、今日はボイラにオオイを被せました。先ずは間隔バンドを巻きます。 でも、ボイラが凸凹なのでぴったりあわせるのに一苦労。

締め金具これは上の間隔バンドを締め付ける為に作った金具です。この後これにネジ穴を開けます。でも、実は展開図がよくわからず3度も作り直してしまいました。馬鹿ですね〜。しかも間隔バンドの高さとネジの直径がギリギリでしたし...

ボイラオオイボイラオオイと火室ができました。ネジだらけです ^_^;

ボイラオオイ前バッフルプレートが見えます。それにしてもやっぱりネジだらけ。

ボイラオオイ前この後煙室をどう密閉するか...


2008/10/22
台枠機関車では台枠と言うのでしょうか。いわゆる骨組みです。アルミのL字型のアングルで作りました。

台枠前前端バリに切り込みを入れて台枠を嵌め込みました(なんとなく、本格的?)。ピンぼけでよく見えませんが手前の切り込みに隙間があります。やっぱりきちっと作らないといけませんね。

台枠後ろ後端バリです。すでに出来ているボディーに会わせたので造作が美しくないです。


2008/10/26
エンジン_1やはり、少しでも蒸気機関車っぽくしたいので、いろいろと考えた結果エンジンを内側気筒式として車軸にクランクを通し、それをピストンロッドで直接回すことにしました。そのた為今回は非力なベビーエレファント号のエンジンを少しでも性能アップをしたいと考え改造することにしました。(注:ベビーエレファント号=アルコール燃料で蒸気エンジンを回して走る市販の模型)

エンジン_2オリジナルはあまりにも頼りないので、補強の為、裏側に1.5mmの銅板2枚を重ねてネジ留めしました。蒸気管と排気管は内径2mmの銅パイプをロウ付けしました。

エンジン_3シリンダとピストンの隙間からの蒸気の漏れを減らす為、ピストンの表面に凹型の溝を彫り、0.4mmの黄銅板を細く切りはめ込みました。

エンジン_4これは補強用に貼った銅板に蒸気管と排気管のパイプを通す穴を開けているところです。隣接している穴にぴったりはまるドリルを挿して穴の潰れるのを防いでいます。(本に書いてありました)


2008/11/15
クランク溜めてた写真をアップします。で、今度はクランク。やっぱり、板を張り合わせて作りました。

車軸車軸です。大きなギヤ(歯数68)が付いていますが、どう考えてもエンジン直結じゃ動きそうもないので、ギヤで減速することにしました。

ピストンとクランククランク軸に歯数12の小さなギヤと弾み車とカウンタを一体化したものを付けました。(弾み車とカウンタは、ベビーエレファントのもの)

台枠にセット台枠にエンジンとクランクをセットしました。結構いい感じで回ります。

安全弁安全弁を作ります。これ又板をくり抜き張り合わせて作ろうと思ってます。名付けて「張り合わせドーナツ方式』。中央の筒はスプリングの入るところで既にネジは切ってあります。左のドリルの刃が刺さっているパイプはこれからダイスでネジを切るところです。これは、ボイラ本体に取付ける為のネジの部分になるところと、スプリングの入る筒をねじ込むところに使います。

ネジきり安全弁に使うこのネジは、0.9mm厚の真鍮板をドリルの刃に巻き付けてパイプを作りました。これから、それにネジを切っていこうと思っています。写真左は万力に挟む方です。回らないように平にヤスリをかけました。反対側はダイスを噛ませる方です。ダイスがスッポリ入るように、あらかじめ削っておきました。こうすればネジが曲がって切れてしまうことはないと思います。ちなみに、ネジのサイズはM6×0.75ですが、このネジを切るのは結構大変です。さて、うまく削れるか。


2008/11/16
安全弁今日ダイスが届いたので昨日のパイプにネジを切きりました。
ネジやらパイプやらをロウ付けして、それに5/32のステンレス球とスプリングをセットして、やっと、安全弁が完成しました。 よく見ると張り合わせてあるのがわかりますね。

加減弁加減弁です。通風弁が一緒に付いていて手前のレバーで切り替えが出来ます。これも作るつもりでいたのですが、材料費や工具代を考えると買った方が安いので科学教材社というところで同じ物が売っていたので買ってしまいました。
でも、さすがはプロが作ったものですね。良く出来ています。

ロスコー式給油器加減弁を買ったついでに、こんなのも買ってしまいました。給油器です。
取付け方がよくわかってません ^_^;


2008/11/18
加減弁と安全弁の取付け加減弁と安全弁をボイラに取付けてみました。
ここまで来るとライブスチームが現実っぽくなってきました。何となくワクワクします。

煙室内煙室内部です。煙室の底に吐出管を立てました。これに排気管をつなげて、 エンジンから排気された蒸気を煙突に向けて吐き出します。
曲がった銅でできたノズルは通風器管です。ボイラ後ろの加減弁を通風弁に切り替えたときに、ここから蒸気を吹き出します。やはり煙突に向いています。これで煙室内の気圧を負として火室の下から空気を吸い込みます。
ちなみに吐出管の穴の直径は1.1mm、通風器管先のノズルの穴は0.8mmです。


2008/11/30
煙室内組み立ててはバラしての繰り返しです。

加減弁と安全弁の取付け今度は、いよいよバーナー作りです。

煙室内出来ました! でも、やはり張り合わせてあるのが見えますね (笑)。

バーナと燃料タンク燃料タンクを付けました。でも、バーナーと燃料タンクが近すぎるのが、ちょっと心配です。


2008/12/7
あと一息もう一息です。
ここまで来れば後はこれを組み立てるだけです。

空気入れで走らす組み立てたので携帯用の空気入れで走らせてみました。結構よく走ります。でも、機関車の後に付いてポンプをシコシコ押してる姿は、ちょっと可笑しいですね ^_^。


2008/12/21
車軸調整前輪の車軸を少しだけ前後に動かせるようにしました。(写真では良くわからないと思いますが)
今までの台枠(現在3型目)は車軸の穴を直接開けていたので、ギヤの噛み合わせが固かったら、そのまま行くか、ガタを覚悟で穴を広げるしかなかったので(実は、今の台枠)、ほんの少しでも調整できればと考え、ベアリングを固定する板を別に作り、それを台枠にネジ留めするようにしました。
でも、車輪や内側のカウンタが干渉するので、なんやかんやとやりくりして、どうにか取付けました。


2008/12/22
煙室内煙室内の隙間をパテで埋め、セラミックシートを貼りました。(ボイラとボイラおおいの隙間にもセラミックウールソフトを挟みました。)ついでに、吐出管から吹き出た水が煙突から上手く出ないようで煙室内が水浸しになってしまうので、吐出管を長くしてみました。

煙室の蓋煙室に蓋を付ける為の造作をしました。
それから吐出管ですが、長すぎると排気の効率が落ちそうなので、また少し短かくしました。 何やってんだか ^_^;

通風器通風器を作りました。自転車用のインフレーターを使って空気を送ります。
ちなみに100回ぐらいのポンピングで蒸気が出始め、通風管から水蒸気と一緒に勢いよく水が吹き出ます。ちょっと怖いくらいです。
ちなみに走行実験は、まだ、良く走ったり走らなかったりです。結局、よく燃えるか燃えないかですね。たぶん。

バーナ三度目狭い火室では酸素不足になって上手く燃えないような気がしたので、三本だったバーナーを二本に換えたのですが、思うような火力が得られず、結局また三本に戻しました。
で、実験の結果、やはり三本の火力は強力で、通風管から勢いよく蒸気が吹き出ます。この勢いで火室底から十分な酸素が供給され、いい循環をしているようです。 よく燃えるのでバーナの芯が黒く炭になりません。
それにしても二本にしたり三本にしたり、短くしたり長くしたり…、試行錯誤の連続です。

煙突炎が安定してから通風器を外すと炎の色が赤くなります。で、もう一度、ただ乗せてやるだけで、また、炎が勢いよく燃え始めます。 このことから煙突があると良く燃えることがわかりました。なので、煙突を作りました。
材料は0.8mmの真鍮板で、少しテーパーになっています。これが結構難しいのです。

2008/12/23
燃料タンクバーナ部修正。
バーナーが煙管の真下になかったのと、燃料タンクのキャップも後ろに持って行きたかったので、導管を抜き、タンクの向きを反対に換えてから、導管の長さを調整してロウ付けし直しました。
バーナーのパイプも延長しました。

底底から見たところです。
バーナー横の穴は意味がないかな。

2008/12/26
斜め右前方から今年最後の走行テストも無事終了。
9月頃から始めたライブスチーム(もどき)作りもどうにか今年中に走るところまで作ることが出来ました。
さて来年は、先ず始めに連結棒を作ろうと思っています。やっぱり連結棒が無いと機関車っぽくないですからね。そして、その後はボディ。まだまだ楽しめそうです。

2008/12/28
連結棒時間があったので連結棒を作ってしまいました。
長さ調整用の治具を作ったりしてやってみたのですが、結構難しかったです。連結棒の長さは元より、クランクの長さと、そもそも車軸の位置など、正確に作っていないと車輪がロックしてしまいます。
でも、どうにか微妙にガタを作って誤摩化しました ^_^;

2009/1/7
連結棒休みの間に囲いと屋根と手摺、それから、ステップを作りました。
形的にはほぼ完成ですね。あとは塗装かな。
(途中経過の写真がなくてすみません。おいおいアップする予定です。)


2009/1/8
屋根屋根を外したところです。床に6mmのパイプをネジ留めし、そこに5mmの支柱を差し込むようにしました。

煙室支え煙室の支えです。
0.8mm板と直径2mmのパイプで作りました。ロウ付けです。

手摺手摺です。ちょうどいい真鍮の球があったので、2mmの真鍮パイプにハンダ付けしました。囲いにネジ留めしたアングルに上から差し込んであります。

ステップこういう小物が付くと雰囲気がでますね。これもハンダ付けです。

後ろ扉裏板は開けられるようにしてあります。これは囲いを作った関係で、燃料タンクの蓋に指が届かなくなってしまって燃料が入れられなくなってしまったからです。これが本当の苦肉の策ってやつですね。

柵運転室の柵です。
そもそも、今回この機関車のデザインするにあたって、ドイツのREGNER社の『LumberJack』という機関車を参考にしたのですが(参考というより真似ですけど )、車体の寸法比がちょうど良かったのと、それに、このデザイン、結構気に入っていたので...、ちょっとパクらせて貰いました ^_^;


2009/1/9
船長さんとりあえず完成したので、これからは、この老船長に運転をお願いしました。


2009/7/30
BlackJack2号機も完成し、いち段落したので1号機の塗装とエッチングでネームプレートを作りました。
塗装はボイラに使った耐熱の黒の艶消しです。塗装後オーブントースターで5分ぐらい暖めると硬化して、すぐに次の作業に取りかかれて具合がいいです。
ネームプレートのエッチングは、パソコンで文字を出力し両面テープで真鍮板に貼付けてから、カッターナイフで文字部分を残す様に切り抜き、枠部分と裏側をマスキングテープで覆って、それをエッチング液に浸けます。時間は1時間から1時間半ぐらいです。
ちなみに、『Black Jack』と勝手に名前を付けました。


2009/8/8
bj_frontこちらはブラックジャックのフロントです。
木製(間に合わせの4ミリ合板)のバンパーを付けました。でも、そのままではちょっと間延びをしていたので、中央に連結用の部品を付けてみました。
煙室扉の固定用ネジも、ちょっと凝ってみました ^_^。


2010/4/19
100419_1給油器を付けました。
この給油器は、以前、科学教材社から加減弁と一緒に購入したものです。
ついでに、ベニヤ板だったバンパーは止めにして、代わりに新しく手摺を取付けました。
後は、タイプを一応0-4-0としているので、連結棒を作らなければいけませんね。


2010/11/8
101107_2.jpgやっと連結棒を作りました。 材料はアルミ(厚み2mm)です。
車輪への取り付けは、車軸に3mmのネジを切り車輪と共に固定しました。
クォータリングはジグを使わず、だいたい目見当で合わせてから、後で車輪を回しながら調整しました。ネジ留めなので、いつでも車輪を外せるのでいい加減です ^_^;

101107_3.jpgライトも作りました。適当なアルミ材があったので、それを使いました。ブラケットは1mm厚の真鍮板です。

101107_4.jpgついでに、シェイに続きこの"Black Jack"もガス焚きに変更しました。 構造はシェイと同じ方法です。
点火の時は、やはり、これも通風機を使わないと良く燃えません。

101107_5.jpgガスと水がほぼ満タンの状態で、いつものトラックを20周ほど走りました。


2011/1/2
110102.movバーナーの芯を石油ストーブの替芯にすることを思いついたので、ガス焚きから、また、アルコール焚きに戻しました。
調子が良かったので動画を撮りました。
調子が良すぎて、ちょっと走りが慌ただしい感じです。

--仕様--

完成日; 2009/1
ゲージ; 45mm
スケール; 16mmぐらい
ボイラ; 煙管式, φ8mm×7 (Tee型風), 容量 70ml (70%)
燃料; アルコール (2010年11月ガス焚きに改造,2011年1月アルコール焚きに戻す)
シリンダ; 1, オシレーチングエンジン(単動)
ギヤ歯数; 64x18
給油器; 置換式
重さ; 1.4kg
長さ; 254mm, 幅; 84mm, 高さ; 152mm


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