2 Truck Heisler "4 Cylinder"  2
(Freelance)

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2011/3/5
110303_1ボイラの製作
厚み1mmの銅板を丸めて作りました。目標寸法は直径48mm長さ160mmです。
だいたい手で丸めてから旋盤で丸く削った15mm合板を内側に入れ、木槌で叩いて丸くしました。両端は内側に銅板を当てリベットで綴じました。リベットは銅板の端を1mm幅に切ったものを使いました。

110303_2ボイラ後板(厚み1.5mm)です。穴開けは0.8mmのドリルで穴を開けてから糸鋸で切り抜きます。
20mmのつもりで買ってきた銅パイプが、ノギスで測ってみると22.2mmもありました。なので、ちょっとギリギリの寸法になってしまいました。

110303_3パイプにしました。当て板は、今回は内側です。

110303_4ロウ付け終了

110304_1ボイラ完成
水圧テストは5気圧で15分間ほど実施しましたが、とりあえず水漏れはありませんでした。ただ、逆止弁から水が漏れるので、ポンプを押しながらです。結構疲れました。
完成寸法は、直径48.5長さ157mmです。


2011/3/12
110311_1水面計
”ライブスチームのシェイを作ろう”を参考に少し小ぶりに作りました。ガラス管は5mmです。
また、汽笛を鳴らしたときに水面が吸い上げられないよう、穴径の小さなニップルも作っておきました。


2011/3/18
110318_1ホイッスルバルブ
写真を撮ろうと思ったら停電です。めげずにフラッシュ撮影で、何とか。
で、ホイッスルバルブ本体は直径8mmの真鍮丸棒から作りました。弁座直径は3mm、ステンレス球の弁は直径5/32"です。これは安全弁と同じサイズです。ステンレス球を押す棒は、適当な太さのステンレス棒が無かったので、直径1mmのステンレス線で済ませました。

110318_2ホイッスルバルブにホイッスルをつないだところ。
ホイッスルは銅パイプ直径8mm全長45mmを使いました。

110318_3マニホルド(加減弁付き)
サイズは15×28×10(mm)です。右側の空いたネジにはホイッスルバルブ、左側には水面計がつきます。ちょっと、ごちゃごちゃと付け過ぎのようです。


2011/3/20
110319_1ガスジェット
今回もガスジェットは手作りです。直径8mmの真鍮丸棒を旋盤で削りだした本体に内径0.2mmまで挽いた銅パイプを押し込んでからロウ付けしました。奥が、その銅パイプです。

110319_2これが銅パイプを挽いた線挽板です。外径で直径4mmから0.4mmぐらいまでの太さの丸線やパイプを挽くことができます。

110320_1このバーナーは、その他で紹介した"STEAM TRAINS.... In YOUR GARDEN"誌に載っていたものです。
で、誌面では全長130mm直径10mmの真鍮丸棒を、8mmのドリルで穴を開けてパイプ状にすることになっていますが、130mmもの長さの穴を開ける方法がわからないので、手持ちの直径8mmの銅パイプ(肉厚0.5mm)を使いました。熱で直ぐにグニャグニャになりそうですが。
スリット幅は0.5mm、22本開けてあります。先端に行くに従って炎の出が多くなるので、先端ほどスリットが短くなっています。糸鋸の歯の厚みは0.25mmほどなので、まっすぐに糸鋸で切目を入れただけでは幅が細過ぎます。なので、糸鋸を横向きに変えて擦るように削りました。下は完成したガスジェットとホルダーです。


2011/3/24
110324_1配管
なんだか迷路の様ですね。この状態でボイラにセットします。手前に伸びた長い管は給気用の管です。

110324_2ボイラジャケットは0.6mmの真鍮板を丸めました。このぐらいの厚みになると結構手強いです。
ボイラジャケット合わせ部はネジ止めです。ネジを切った側は2枚重ねに折り曲げてからネジを切りました。前部は配管の邪魔になるので綴じてません。後でボイラバンドで留めます。
煙室支えは1.0mm真鍮板と真鍮角材で作りました。ネジ止めで固定してからロウ付けしました。

110324_3床板と後部ボイラの支えです。
ホイッスルが邪魔になるので、逆転機を外側に移動しました。その為、床固定に変更。 床は1.0mm厚の真鍮板です。
後部ボイラの支えは1.5mmの銅板で、煙管を引っ掛けるだけです。


2011/3/27
110327_1ガスタンク
水槽に沈めるつもりで、こんな形のガスタンクを作りました。直径27mm長さ80mmです。肉厚1,5mmの銅板で、作り方はボイラと同じです。両側は3mm厚の真鍮です。
バルブはガス注入口と一体になったタイプにしました。別々でも構わないのですが、ちょっと作ってみたくて。

110327_2ガスタンクが出来たので、早速燃焼テストをしましたが、思うような燃え方をしてくれません。あれこれと調整してもダメで、せっかく作ったバーナも、長過ぎるんじゃないかと短く切ってしまいました。でも、変わりません。空気取り入れ口の位置を変えてもダメです。バーナーホルダーにも穴を開けてみましたが、これもダメ。
で、最後に(結果的ですが)、ネットで見かけた方法を思い出して、写真のような小さな穴をたくさん開けてみました。これは効果があったようで、どうしても煙室の外に出てきてしまっていた炎が、バーナーの中で安定して燃えるようになりました。


2011/4/1
110401_1新バーナー
カラー(バーナーホルダーではなく、カラーと呼ぶみたいです)際に開けた小さな穴の効果が分かったので、新しくバーナーを作り直しました。今度は真鍮です(銅では黒いカスが出ました)。カラーは、そのまま使いました。
10mmのパイプが無かったので、もったいないけど直径12mmの丸棒を使いました。10mmまで削ってから、両側から8mmのドリルで開けました。(片方は真鍮丸棒を押し込んでロウ付け)
今回バーナー部はスリットではなく、ドリルで穴を開けました。直径は1.0mm。で、その数501個。結構、根気がいる数です。でも、燃えているときの様子を想像すると、それ程苦痛ではありませんでした。ちなみにカラー際の空気穴は、直径1.3mmで、個数は70個です。

110401_2燃えているバーナーの中の様子です。
良く燃えています。しかも、燃焼音もこれまでに作ったバーナーに比べても静かです。
ロウ付けしたふたが真っ赤です。ロウが溶けないか心配になります。

110401_3燃焼後バーナーをボイラから取り出してみると...
やっぱり、少しロウが溶けかかっていました。いつもより渋めのロウを使ったんですが。
さらに、真っ直ぐだったパイプが曲がっています。しかも、先端から2cmぐらいのところが盛り上がっていました。ここが一番良く燃えていた箇所なので、熱で膨張したのではないかと思います。肉厚1.0mmでは薄かったのでしょうか。
この次は走行テストです。


2011/4/2
110402_1走行テストの前に
煙管内と外との燃え方の違いを写真に撮りました。
先ずは、煙管内での燃え方です。奥の方がどのように燃えているかは見えないのでわかりませんが、見えている範囲では非常に安定して燃えています。ひとつひとつの炎の形がきれいです。(火をつけて直ぐなので、バーナー前部のふたは、まだ赤くなっていません。) 一方、右は外での燃え方ですが、炎が飛んでしまっています。しかも、バーナーの前部でしか燃えていません。

110402_m走行テストです。
とりあえず走りましたが、走り始めに煙突から大量のお湯が溢れるように出てきます。その後もしばらく、煙突から水しぶきを吹き上げながら走っています。エンジンが温まるまでに時間がかかるようです。配管が長いせいでしょうか。
また、思ったほど力がありません。シリンダ数が多いので蒸気の供給が間に合わないような気がします。しかもオシレーチングエンジンの場合、エンジン自体からの蒸気漏れが多少あるので、4気筒になるとその漏れの量も多くなります。なので、尚更蒸気の量が足りなくなるのかもしれません。


2011/4/3
110403_1マニホルドを固定するネジを作り直しました。
給油器から逆流したのか、水面計にオイルが混じっていました。加減弁と水面計を同じマニホルドに取り付けたのがいけなかったようです。
で、マニホルドを固定するネジの真ん中に薄い板を入れて、加減弁側と水面計や圧力計がある側とを分けることを思いつきました。作ったのが写真左のネジです。0.25mmの真鍮板が仕切りとして入っています。こちら側(加減弁側)に3mm、反対側(水面計側)に1.4mmの穴が開いてます。参考までに右側は今までのネジです。
水面計の様子を見るために、早速走行テストをしてみましたが、オイルの逆流については今回のテストでは確認できませんでした。ところが、予想しなかったことに、走りが格段に良くなったのです。加減弁を絞らなければ速過ぎるぐらいです。蒸気を水面計や圧力計にとられなくなったからでしょうか。しかも、煙突から出る水の量も減った気がします。
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これで、やっと走るところまでできました。後は外装ですが、実はまだ形が決まっていません。モックアップが酷かったせいか、別の形を考えたりしています。


2011/4/11
110410_1バーナーに穴が開いてしまいました。
例の盛り上がっていた所です。丸い穴が近接して開いているので弱かったのでしょうか? 良く燃えてたんですけど...。

110410_2カラーから前の部分だけですが、バーナーを作り直しました。 全長を短くし、前の方は穴の数を少なくしました。
写真は走らせた後の状態ですが、よく見ると後側(写真左)の穴には炎の出た形跡がありません。地金も熱せられた様子が無く、ほとんど真鍮の色のままです。
前の方の穴の数を減らした分、後方に炎がまわると思ったんですけど、そういうものでもないみたいです。

110410_3煙管の肉厚の薄さも心配になってきたので補強しました。
煙管に使ったパイプを使いました。直径を煙管の内径に合わせてから押し込みました。ロウ付けはしてません。


2011/4/12
110411_1ノズル径の少し小さめのガスジェットを作ってみました。写真右がそれです。穴径大体0.2mmぐらいですが、これまで使っていたものより約0.02mmほど細くなっています。
使ってみた結果ですが、今度は空気(酸素)が多過ぎるのか、いわゆる、炎の飛んだ燃え方をします。でも、せっかく作ったので、空気取り入れ口に調節用のリングをはめて使ってみようと思います。


2011/4/13
110413_1煙室扉
真鍮板(厚み1mm)を矢坊主で打ち出して丸みを付けてから旋盤で整形しました。
留め具に使った小さな六角ネジ(飾り)は、いつもの六角ネジ(煙室前蓋周りに使用)では大き過ぎるので、対角2mmの六角レンチにネジを切って作りました。


2011/4/14
110413_2煙室扉の写真追加です。
煙室扉を開けたところです。 打ち出したので裏がへこんでいます。留め具は飾りで煙室扉側にロウ付けされています。
バーナーの炎が直接煙室扉に当たらないように手前に一枚真鍮板(厚み1mm)を入れました。バーナーへの点火は空いた上側の隙間から行います。


2011/4/15
110414_1煙突
ちょっとピントがズレてますが...。今回は1mm厚の真鍮板を巻いて作りました。テーパーに巻いてから、同じくらいのテーパーに削った木の棒に差し込んで旋盤で整形しました。ベースと上部のふちは旋盤で真鍮丸棒を削り出しました。


2011/4/16
110415_1いよいよ外回りですが、その前に、ここまでの所を写真に撮っておきました。
で、まだ、はっきりデザインが決まってません。

110415_2バーナー写真の追加です。
カラーに開けた空気穴(通常は塞いであります)から覗いてみました。ちょっと見にくいですが、とりあえず良く燃えているようです。
ところで、4月11日のバーナーに穴が開いた写真ですが、先端から2cmぐらいの膨らんでいたところではなく、先端の蓋をした地金との境目(パイプの突き当たり)でした。ギリギリ先端まで穴を開けたのが良くなかったのかもしれません。


2011/4/17
110417_1"POKEHOLE"
どんな用途の為にあるものなのか分かりませんが、こんなのを作って煙室の蓋を固定するネジとして使うことにしました。
10×20mmぐらいの真鍮板(厚み0.6mm)を煙室の丸みに合わせてカーブをつけてから写真の様に加工しました。
リベットは0.8mmに挽いた銅線。中心に4mmの穴を開けてから2mmの穴を開けた4mmの真鍮の丸棒を差し込んでロウ付けしました。写真右はハンドルです。8mm真鍮丸棒から作りました。2mmのネジが切ってあります。

110417_2煙室の蓋を固定したところです。
トップにリベットを持っていきたかったのですが、カーブを考えないでリベットの穴を開けてしまったのでズレてしまいました。でも、まあ良いでしょう。
煙室扉が黒っぽくなっています。完成する前に何度も走らせて遊んでいます。


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