0-6-0 "ALTAIR" 2
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2009/4/4
前のページが随分とながくなってしまったので、また、年度も改まった訳ですし、丁度良いので新しいページにしました。
で、今月初めの工作はフレームです。いよいよ本体ですね。まず、1.5ミリの真鍮板から糸鋸で切り出したのですが、写真の様に長さ(270ミリ)があるので糸鋸の弓がつかえてしまいます。なので、ここはちょっと一工夫。糸鋸の刃を90度捻って弓に取付け切り出しました。
端バリは、やはり1.5ミリの真鍮板を切り出し、万力に挟んで金槌で叩いて(というよりも、ぶっ叩いて)90度に曲げました。
補強の板も1.5ミリの真鍮板です。これも私の苦手な『コ』の字型ですが、今まで何度か挑戦しているので学習効果があったか、どれも多少の修正で何とか寸法通りに曲げることが出来ました ^_^;
2009/4/8
折角なので、8620形機関車の製作記事に載っていた軸箱を作りました。
フレームに仮組してみました。
上の写真の鍔付きのナットでは、車輪に当たってしまうことがわかったので、普通のナットに変更しました。
2009/4/11
車輪が鋳造から上がって来たので組み立てました。 車軸は直径8ミリの真鍮丸棒を旋盤で削って使用。
先ず、車軸の片方に軸箱を嵌めてから万力を使って車輪を圧着します。でも、これが真っ直ぐに入りません。車軸を旋盤で喰わえて回してみると車輪がグニャグニャです。車軸が真鍮なので曲がってしまうのですね。何とか外して、今度はもう少し楽に入るように車軸を削り直して、さらに二液性の接着剤を付けて圧着。まだ少し曲がっていましたが、旋盤に挟んだまま力任せに曲げて修正しました。
写真下に見えるのはクォータリングジグです。こんな簡単なものでの結構使えます。要するに、各軸の位相が正確に一致していることが大切で、90度の1度や2度狂っていても大したことは無いということですね。
2009/4/12
写真で分かるでしょうか? 実は、クォータリングジグを使ったにもかかわらず、クォータリングの狂った車輪が2つありました。なので、車輪を嵌め直してたのですが少しゆるくなってしまったので、接着剤を付けたピンを打ち込みました。ついでに他の車輪もピンを打ち込みました。
一方方向からしか見なかったので、後側で車軸が浮いているのに気がつかなかったのですね。
クランクピンです。写真左から第一動輪用、第二動輪用、第三動輪用です。全て長さが違います。特に、第一動輪はクロスヘッドとの間隔がなく雄ネジを立てる長さをとれないので、先だけをパイプにして2.6ミリの雌ネジを切りました。それに比べ第三動輪用は何の障害物もなく、しかも連結棒だけなので簡単です。
弁装置のパーツです。材質はステンレス。それにしてもステンレスは切れないですね。しかも、主連棒は厚みが2ミリもあります。
このパーツを作るだけで、バロベの2/0の糸鋸の刃を20本くらい使ってしまいました。
弁装置を組んでみました。逆転装置が有りませんが、一応ワルシャート式というのでしょうか?
まだ、連結棒はありません。
2009/4/14
連結棒を取り付けました。
クォータリングジグのお陰でギクシャクすることも無く非常に滑らかに回ります。 弁装置のネジも全て自作して、エンジン関係と足回りは全て終わりました。
次は、いよいよボイラーの製作です。
2009/4/18
ボイラの材料が揃わないので、その前にバーナを作り始めました。
先ずはバーナ部。 強い火力を得るには直径12ミリほどのパイプを最低でも3本は欲しいところですが、車軸の間隔が狭い為2本がせいぜいです。そこで今回は、四角い箱とパイプの組み合わせにしました。
四角の箱は縦横高さが各々34ミリ、16ミリ、31ミリです。長さ100ミリ厚み0.5ミリの真鍮板を折曲げロウ付けしてから、底の板を貼りました。14ミリのパイプも、やはり0.5ミリの板から作りました。
次いで、燃料タンク。こちらは全てハンダ付けです。
0.8ミリの真鍮板(0.5ミリの真鍮板を使い切ってしまったので)をコの字に曲げたものを二つ組み合わせて作りました。
バーナ部と燃料タンクをつなげてハンダ付け。はみ出たハンダを綺麗に削って完成です。
2009/4/20
ようやくボイラの製作にとりかかりました。
厚み1ミリの銅板を縦145ミリ横170ミリに糸鋸で切り出し、ジャムの入っていた空き瓶を芯に(パイプを真円にする為の内側に当てる丁度良い棒がなかったので)割らない様に注意しながら金槌で叩いて丸めました。
継ぎ目は2ミリの銅のリベットを約30ミリの間隔で留めてあります。
ロウ付けはこれから。
2009/4/28
ボイラのパーツと、上は通風器管です。
今回作るボイラは湾曲煙管型と呼ばれるボイラです。名前のとおり煙管が曲がってます。
ボイラにパーツを仮組してみました。
前から見たところです。いろいろと欲張ったのでゴチャゴチャしてますが、まだ、あとで過熱管が付きます ^_^;
蒸気管のユニオンナットが煙管出口を塞いでいますね。後で直します。
後ろから見たところです。やっぱりゴチャゴチャしてますね。
ボイラ後端上部にはマニホルドを付けました。今のところマニホルドに取付けてあるのは通風器のみですが、ついでなので汽笛弁や圧力計も付けようかと考えています。
ちなみに、後鏡板には水位計用のブッシュも用意してあります。
(ボイラを乗せている台は仮のものです。)
2009/5/2
ボイラのロウ付けが終わりました。
今回は新らしく火力の強そうなバーナを買ったので、ちょっと渋めの銀ロウを使ってみました。でも、やはり思った様に流れてくれません。結局、仕事で使っている特殊ロウと言う早めのロウ材を使うことにしました。
これで今度は綺麗に流れてくれましたが、始めにパイプの合わせ目に使った渋めのロウが中まで綺麗に流れているか少し心配です。
始めから特殊ロウを使っていれば良かったなと、今回も後悔してます。
今回使ったバーナです。右はホームセンタで買って来た一番火力の強そうだったバーナ。左は仕事で使っている都市ガス用のバーナです。
この二つのバーナを両手に持ってロウ付けしました。二刀流です。
2009/5/6
簡単な過熱器を作りました。
折り曲げ部分のロウ付けは、銀ロウではバーナの熱で融けてしまいそうなので、薄く伸ばした真鍮の板をロウの代わりに使いました。部品が小さい為か、意外に簡単に融けてくれました。
加減弁先との接続はユニオンナットを止め直接ロウ付けとし、また、 給気管への接続もフランジ継手に変更しました。
炭水車用の手押し給水ポンプも作りました。これをボイラの水圧試験に使ってみるつもりです。
給水口のストレーナは浄水器の捨て水用の排水口に付いていた小さな金網を小さく切って使いました。
2009/5/10
煙室の前にある給油器が気になっていたので、調節機能無しの給油器を作り、これを床下に設置することにしました。
調節用のつまみが無い分前方が短くなってます。
給油器を裏側に付ける為に、蒸気分岐管を新しく作りました。
実際は、分岐からフランジ継手までの長さはもっと短かくなってます。
配管を裏側から見たところですが、ずいぶんとすっきりしました。
給油器の裏側にロウ目が見えますね。直径15ミリのパイプが無かったので、1ミリ厚の真鍮板を丸めました。
こちらは上側です。これが煙室の中に収まることになります。
次は、いよいよ水圧試験です。
が、実は、この前に一度やっているのですが散々でした ^_^;
2009/5/11
ボイラの水圧試験をしました。 圧力計は自転車(ロード)のタイヤの空気圧を測る為のものを改造。直径は小さいのですが、とりあえず10気圧ぐらいまでは測れそうです。
で、 昨日書いたように、今回は二度目の水圧試験になります。前回はボイラからの水漏れの前に、水圧試験の為に蓋をしたブッシュからの水漏れがひどく、これを塞ぐのに精一杯でボイラの水漏れを見つけるどころではありませんでした。一番困ったのが加減弁ブッシュからの水漏れで、5気圧ぐらいまで上げるとネジ穴からジワジワと水がしみ出て来ます。この時、ボイラからの水漏れは無さそうだったので、このブッシュをハンダで塞いでしまいました。で、改めて水圧試験をすると、今度は後ろ鏡板とボイラ胴の合わせ目からの水漏れを発見してしまいました。すでにハンダを使ってしまっているのでロウ付けは出来ません。仕方が無いので、とりあえず火室から離れているところなのでハンダ付けで済ませました。
で今回、水圧を6気圧まで上げてみます。ざっと見たところ水漏れもなさそうなのですが、わずかに圧力計のメータが下がってくるのでボイラをひっくり返して見ると...。続く。
2009/5/14
右上の凹んだところが最初に水漏れを発見したところです。すでに加減弁ブッシュをハンダで付けた後なので、ここもハンダ付けしかありません。
後はバーナの熱で融け出さないことを祈るだけです。
次はここ。どう考えてもハンダはダメなのでロウ付けです。でも、出来るだけワンポイントで流したいので酸素バーナを使いました。でも、銀の早ロウでは逆に火力が強過ぎるのか上手く流れてくれません。なので、金ロウ(K9)を使ってみることにしました。で、やっと綺麗に流れましたが、でも、やっぱり、ハンダのところは簡単に融けてしまいました。
それにしても、金ロウは綺麗に流れますね。今度、ボイラを作るときは「全部金ロウを使ってみようか」という気持ちになります。
次に漏れていたのが縦控えです。やっぱりステンレスが拙かったみたいですね。今までの経験からステンレスのロウ付けは難しいとは分かってはいたのですが...。そういえば、渡辺精一氏の本にも『リン青銅又は銅棒』と書かれていました。
しかも、ここはもうハンダしか使えません。でも、ハンダは尚、ステンレスの方に流れてくれません。なので、写真の様にハンダを盛り上げて覆ってしまいました。(加減弁ブッシュ直ぐ左)
で、なんとか全てを直して、もう一度水圧試験しました。 逆止弁からの漏れで僅かに圧力計の針が下がってくるものの、給水ポンプで水を送りながら6気圧付近を30分キープ。今度は水漏れはありませんでした。 やっと、水圧試験が終わりました。
2009/5/19
一週間ほど前、イギリスのREEVES 2000というところに機関車の材料を注文しました。 初めてのイギリスへの注文だったので少し不安もありましたが、昨日の朝無事に届きました。
しかし、日本のオンラインショップの様に自動返信の後の注文確認のメールも発送のメールも無いんですね。 イギリスから一週間何も音沙汰もなく突然に...。速いと言えば速いのですが、日本とはえらい違いです。
ところで、この圧力計、比較の為に1円玉を並べてみましたが、こんなんで大丈夫と言うぐらい小さくて可愛いです。
圧力計と一緒に注文しておいたグラファイトヤーンです。ピストンの溝にはめて使ったりします。
ところで、今回わざわざイギリスにまで注文したのも、実は、このグラファイトヤーンを買う為だったのです。日本ではどこを探しても売ってないんですよね。なので。
これも一緒に注文したものです。PTFE PACKINGといいます。実は、何に使うものか分からないですが、とりあえず煙室などを密封するとき、ボイラとボイラおおいの隙間に詰めて使えそうです。
後、今回一緒に水位計も注文したのですが、それは入っていませんでした。サイトを見ると、もう載っていませんでした。水位計用のガラス管を買うしか手は無さそうです。
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