Kerr Stuart 0-4-2
"Tattoo" -2
前へ
1
2
3
次へ
火室を作りました。
ガス焚きボイラなので、もちろんダミーの火室です。前板の形に合わせて曲げた真鍮板(厚み0.8mm)を前板に被せ、銅線でカシメてからハンダ付けしました。前板はフランジの曲げ易さを考えて銅板(厚み1mm)を使いました。
火室はボイラの前方から差し込んでセットすることにしましたが、後側の板もロウ付けして一体に作ってしまうと前から差し込めないので、後側の板は別に作り、水面計のガラス管を外してボイラの後側から入れ、火室の胴部分にネジ留めで固定することにしました。
煙室の工作
煙室のパーツです。前後の板厚は1mm、胴の部分は0.8mm厚です。ここまでリベット(ダミー)を銅線でカシメて作ってきたので、煙室の組み立ても銅線をカシメて組み立てることにしました。ただ、後側はカシメが難しそうなのでロウ付けにします。
組み上がった煙室です。
煙室は前梁の裏側に取り付けたアングル(これも銅線でカシメて固定)と、フレームの間に渡したコの字に加工した真鍮板に、それぞれM1.4とM1.7のネジでフレームに取り付けます。
煙室前板を固定するネジは、隣のリベットに合わせて頭を小さくしました。
煙室と火室をフレームに乗せてみました。
ボイラは煙室と火室にただ嵌め込んであるだけなので、まだガタガタします。固定の仕方を考え中。
煙室扉を作りました。
この煙室扉は前面のRがほとんどないので、いつもの打ち出しではなく、1mmと0.8mmの真鍮板をロウ付けして作った板をヤスリで削って丸みを出しました。扉の留め具は、M1.4のネジを切った丸棒を輪切りにして、その間に板を挟んでM1.4六角ボルトで組み立てて作りました。
扉の裏側です。
丸めたバネ板は、前回のシェイの時から扉側に取り付けるようにしました。
扉を煙室に取り付けたところです。
ヒンジは、銅線でカシメて固定してからロウ付けしました。
サドルタンクの工作
今回、サドルタンクは全て1mm厚の真鍮板を使いました。
側板と底板はロウ付けで組み立ててます。この後、胴にリベット(銅線カシメ)を打ってから、組み立てた側板と底板にハンダ付けします。
銅線カシメのリベットです。このアングルで見ると、だいぶうねっているのがわかります。どうしても、銅線を叩くときに撚れて曲がってしまいます。まだまだですね。
給水口は、丸めた真鍮板と、丸く切り抜きRを付けた真鍮板で作り、タンクに銅線でカシメて固定してからハンダを流しました。蓋は旋盤で削り出しました。
給水口の中に見えるのは本当の給水口で、アキュクラフト製です。
サドルタンクの固定ですが、前側は煙室のてっぺんにM1.7ネジ一本で固定しました。
サドルタンクの後側をどう固定するか? 適当な固定するところがありません。で、あれこれ考えた末、ボイラ中央のボイラバンドをサドルタンクに引っ掛けて固定することにしました。ボイラバンドがサドルタンクの中で、90度手前に曲がっています。煙室よりのボイラバンドは普通にボイラを一周してます。
左やや斜め後から
だいぶ出来てきました。次は、キャブ両サイドにあるコールバンカー(?)を作る予定です。
コールバンカーの工作
写真は、万力にステンレスロッド(φ3mm)をガムテープで留め、そのステンレスロッドの丸みを使って、コールバンカー前部のRの付いた角を曲げているところです。板厚は0.8mm。
上記の方法で曲げた真鍮板と、角を直角に曲げた真鍮板を向かい合わせにハンダ付けします。で、ハンダを流す面ですが、ハンダだけでは強度的に弱そうなので、3x3の真鍮角棒を銅線でカシメてからハンダを流しました。
完成したコールバンカーです。周りのリベットは、これまでと同じ銅線をカシメたタイプです。左右のコールバンカー下部に、給油用の配管とガスタンクからのパイプ用の穴をあけました。ただ、切りっぱなしでは味気ないので、幅2.5mmの帯板(厚み0.4mm)をハンダと銅線カシメで縁取りをしました。
で、無いと思っていたサドルタンクの後部の固定場所ですが、コールバンカー前部に固定出来ることがわかりました。コールバンカーを作ってみて気が付きました。それと、ボイラのガタですが、いつの間にか無くなっていたので、特に何もしないことにしました。
キャブの工作
キャブの骨組みです。3x3の真鍮角棒を使って、ロウ付けカシメで組みました。両サイドの梁は、1.5mm厚の真鍮板をM1.4ネジで骨組みの角棒にネジ留め。
コールバンカーのところは銅線でカシメてからハンダ付け。ネジ留めも考えましたが、格好が悪いので。
柱のバッファービームへの取り付けにはM1.4のネジを使いました。ネジを柱(真鍮角棒)の方にロウ付けし、バッファービームの裏側からナットで締めて留めます。
キャブの工作 2
Tatooクラスのキャブには、まわりを板で覆ったタイプと、前板と柱だけのものがあるようなのですが、今回は工作が簡単そうな前板と柱だけのものにしました。ところが、はじめ簡単そうに思えたこのキャブですが、柱を垂直に立てるのが意外に難しくて、途中で、「板で作るキャブにしようかなと」本気で考えたりしました。
屋根は今回も手曲げです。厚みは0.8mm。キャブへの固定法は、これも、これまで何度かやっている方法で、ネジ一本で固定する方法にしました。今回は、後の梁にロウ付けした角材にM1.7のネジを立て、ナットで固定します。前側は、裏側に付けた小さなポッチと梁に付けた窪みでズレないようにしています。
煙突
煙突は、筒の部分とベースの部分、それからキャップの部分とに分けて作りました。ベースとキャップは直径20mm、筒の部分は直径15mmの真鍮丸棒を使いました。出来上がり直径は、ベースが19mm、キャップはほぼそのまま。筒の部分は微妙にテーパーになっていて、根元の細いところが11.5mmで上部の太いところが13mmです。
煙突の固定は前回のシェイと同じ方法にしました。写真の、ベースとリング状の押さえの間の隙間に煙室上部の板が挟まります。押さえのネジの先端は鉛筆の様に尖っていて、煙突の方には、その先端が当たる位置よりやや上方に穴があいています。なので、押さえのネジを締めると、煙突が引っ張り下げられる(ちょっと言葉が変)感じになり、しっかり固定されます。
一応外回りが出来たので、とりあえず記念撮影。
ところで、当初安全弁にはダミーの蒸気ドームを被せるつもりでいましたが、写真を見てわかるかように、安全弁がちょっとキャブ前面の板に寄り過ぎています(ボイラの設計段階で寸法を勘違いした)。このままでは蒸気ドームがキャブ前板に当たって取り付けられません。でも、やっぱり蒸気ドームがないと変ですし、何とか付けたいのですが、で、思いつく方法として、安全弁はこのままで、蒸気ドームだけをズラして取り付ける。それから、ボイラ側のブッシュを付け直すです。で、一番スッキリするのが『ブッシュを付け直す』ですが、もうひとつ、解決策とは言えませんが、『このままで蒸気ドームは付けない』という手もあります。
逆転機
蒸気ドームはブッシュの位置を変える方向で行こうかなと思っていますが、まだちょっとわかりません。なので、とりあえず蒸気ドームは後回しにすることにして、逆転機を作りました。前回作ったシェイのものが気に入ったので、今回も同じものにしました。写真は、そのパーツです。小さいパーツが多くて工作が面倒ですが、出来上がると操作感が良くてカッコいいです。
写真は逆転機の棒をつないだところです。逆転機のレバーを前に倒したときにバルブギアのスライドが前進位置になるようにする為、シェイのときとは支点の位置が違っています。
写真は右コールバンカーの前部です。ここに穴をあけて逆転機の棒を通しました。本当は、火室とコールバンカーの間を通せればよかったのですが、作り始めた時は、この棒のことまで考えていませんでした。
逆転機の設置場所ですが、意外にスペースがなくて結構悩みました。レバーを前に倒したときにボイラに当たらなくて、後に倒したときには後の横棒が邪魔にならない位置、ということで最終的に写真の位置に決まりました。でも、ギリギリ。後に倒したときに、ちょっときついかも。
レギュレーター
レギュレーターは、もう何度も作っているいつものやつです。ターレットもいつものです。
レギュレーターをボイラに取り付けてみたところです。向こう側の小さいユニオンナットは圧力計用、手前のは給油器用です。
修正など
コールバンカーの前の穴ですが、やはり気になるので、とりあえず逆転機の棒(厚み0.8mm)が入るかどうか、コールバンカーと火室の隙間がどのくらいあるかを測ってみたら0.4mmほどあいていたので、これなら無理をすれば何とか入りそうな気もしたので、その隙間に棒を入れて逆転機を操作してみましたが、やっぱりちょっときつくて、かなり力を入れないと動かせません。なので、左の写真の様にコールバンカー下部の板(t0.8)を削り取ってしまいました。あけてあった穴はコールバンカーと同じ厚みの真鍮板を嵌め込んでハンダを流して塞ぎました。
煙室の前を留めていたネジは無しにして普通のリベットにしました。後のネジだけで十分そうなので。
給油器
給油器を作りました。いつもと同じ置換え式ですが、今回は調整用のニードル弁の付いたものにしました。外形12mm(内径10mm)、蓋はM8。排水口は、簡単にボールベアリングを使ったものにしました。この方法は単純な仕組みですが確実です。
出来上がった給油器です。今回はニードル弁を付けた関係で、いつものスチームパイプが給油器本体を貫通するタイプではなく、調整用ハンドルの反対側の飛び出たところにスチームパイプが通る形になります。(パイプを通してからロウ付け)
スチームパイプの配管
スチームパイプを蒸気分岐管に接続した状態で煙室が取り付けられるようにする為、写真の様に煙室の後側を切り取りました。逆に、こうしないとスチームパイプと蒸気分岐管がつなげられませんでした。
スチームパイプの配管が終了しました。この配管の形に決まるまで、4、5回やり直しました。
前へ
1
2
3
次へ
[トップページに戻る]