Kerr Stuart 0-4-2
"Tattoo"  -3

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排気管の取り付け
排気管ガス焚きの場合、排気の漏れや煙室の気密性とかを気にする必要がないので、ついついこの辺が適当になってしまいます。この排気管も単にシリンダに挿してあるだけなのでグラグラします。それと、煙管の真ん前に二本並んだ排気管、ちょっと気になってます。かなり熱くなりそうですが、大丈夫でしょうか?


リターンクランクの改良
リターンクランク_1これまで付いていた締め付け用のネジはそのままに、そのネジの反対側にもう一本、クランクピンに少し掛かる位置にM1.7のネジを通すことにしました。これで、ちょっとやそっとじゃ動かなくなりました。


ガスタンク
ガスタンク今回、ガスタンクはコールバンカーの中に設置することにしたので、容積の関係で円柱のタンクは諦め、直方体のガスタンクにしました。これまでに作った1.5mm厚の銅製のガスタンクは全て膨らんでしまったので、今回は同じ1.5mm厚でも、銅板ではなく真鍮板を使ってみました。で、『コ』の字形のものを2個組み合わせる方法にしましたが、手持ちの材料の関係で『コ』の字形をふたつ切り出すことが出来なかったので、『コ』の字形と『く』字形、それと『l』字形の板を組み合わせて作りました。(一番面積の広い板が『コ』の字形)全てロウ付けで、中に2カ所補強の板を入れました。ガスバーナーは、以前試作で作った物ですが、丁度良さそうなので、とりあえず使ってみます。


ブッシュの位置修正
ブッシュブッシュの位置を直しました。これまでのブッシュをヤスリで削り取り、あいていた穴を1.5mmほど前方に広げてから、そこに、M6ネジはそのままに、ボイラにはまる部分と外形を一回り大きしたブッシュを作りロウ付けしました。ついでにフランジをちょっと低くしました。


もうすぐ完成なんですが
Tattoo_1蒸気ドームも丁度良い位置に納まりました。が、ところで、今頃になって気が付いたのですが、どうも車幅が5、6mm狭そうなのです。これまで、寸法的に何となく辻褄が合わないところがあって、その都度適当に合わせて来ました。何時ぞやの逆転機の棒を入れる隙間がとれなかったことも、この5、6mmの差があったことを考えると納得がいきます。ただ、この5、6mmを広げるとなると、バッファービームと床板と屋根、それからコールバンカー、その他諸々も作り直さなければいけないので、どうしようかと結構悩んでます。とりあえず、このまま生地だけでも完成させて、余裕(精神的に)があったら作り直すことにしようかなとも考えていますが、うーん、でも、やっぱり悩みます。


スチームパイプの配管やり直し
Pipework_3車幅のことは後にして、とりあえず現状で走るところまで持っていってしまおうかと思っています。で、ガスタンクが出来たので早速火を点けてみたのですが、またまた問題が発生してしまいました。煙管の中でスチームパイプが邪魔をしてバーナーが綺麗に燃えないのです。内径13mmの煙管の中に直径6mmのバーナー、そこにΦ3のスチームパイプあってバーナーの火口を塞ぐような感じになっています。煙管の直径がハンスレットと同じと思って、全く疑わずにスチームパイプを煙管の中に通してしまいましたが、考えたら、ハンスレットには18mm(内径16mm)の煙管を使ってました。

Pipework_4で、スチームパイプの配管をやり直しました。上の写真はフロント側です。蒸気分岐管を逆さまにして、下からパイプを持って行くことにしました。蒸気分岐管のシールにOリングを使ったので簡単に回りました。左の写真はキャブ上の給油器周りの配管。蒸気の入っていくところと出るところの位置を変えました。今度は、レギュレーターからのパイプは給油器の中心に向いています。オイルと混ざった蒸気は給油器から出て、下向きのパイプを通ってシリンダに行きます。(行く筈です)


配管のやり直しのやり直し
Burner配管のやり直しをした後、蒸気でのテストをしてみましたが、排気管(チャフパイプ)から結構な量のお湯がいつまでも出ていて、エンジンもギクシャクしてスムーズに回りません。きっと、スチームパイプの中を通っている間に水蒸気が冷えてしまうのだろうと思って、またスチームパイプを元に戻して煙管の中を通すことにしました。バーナーの方は、煙管内のスペースを少しでも広くしようと、平たくつぶしたパイプに替えました。

SteamPipeスチームパイプは前回のものを使いましたが、左の写真のようにバーナーの炎を避けるように少し曲げました。また、その曲げた分だけ全長が短くなってしまったので、φ4mmの銅パイプを間に入れて3mmほど長くしました。


蒸気テストの動画
蒸気テスト配管のやり直しのやり直しをした後の、蒸気テストの動画を撮りました。まだ初めに結構お湯が出ます。レギュレーターの角度は、90度から180度ぐらいの間でテストをしましたが、エンジンの動きももう少しの感じです。一旦回転が止まると再度レギュレーターを開けても、すんなり動き始めません。どこかに引っかかりがあるのか、それともエンジン自体の力が弱いのか? テストの様子を写した動画は、こちら


試運転
テスト走行とりあえず現状で走らせてみました。
試運転の様子は、YouTubeで。


塗装
塗装_1連休中は、ずっと塗装をしてました。 で、またしても1ページ目トップの完成予想図の色とは違ってしまいましたが、サドルタンクとキャブ、それと火室は青系にしました。
PHOENIX PRECISIONの"LNER GARTER BLUE"という色を使いました。塗装が十分乾いたら、サドルタンクとコールバンカーには白のラインを入れるつもりです。

塗装_2ボイラと煙室の他、左の写真のパーツは全てオキツモの半ツヤの黒を塗りました。いつもの様にオキツモの耐熱塗料の加熱には、電気オーブントースターの『ピザ暖め』という弱めのモードで30分ほど暖めました。強めのモードではハンダが溶け出します。

塗装_3シリンダはシリンダカーバーを作って、それに色を塗ることにしました。このシリンダカーバーとバルブチェストの蓋もオキツモの半ツヤの黒にしました。こちらは小さいパーツなので、『ピザ暖め』モードで15分ほどにしました。

塗装_4フレームは、内側とバッファービーム表面を赤、それ以外を黒(半ツヤ)に塗り分けようと思います。写真は、とりあえず赤が塗り終わったところです。この後塗装が乾いたら、フレーム内側とバッファービーム表面をマスキングしてから半ツヤの黒を塗ります。まだ、ちょっと先。


フレームのマスキング
塗装_5フレームの内側とバッファービームを赤色に塗ってから、まだ5日ほどしか経っていませんが、塗り分けの為のマスキングをしました。本当はもう少し時間をおいた方がいいんですけど、待ちきれなくて。で、マスキングテープを剥がしたときに一緒に塗装も剥がれてしまうことがあるので、その対策として、マスキングテープをべたっと幅の広いまま貼らずに、1.5mmぐらいの幅に切ってから塗り分けの境目だけに貼り、その他のところは紙で覆うようにしてみました。


組み立て
組み立て_1この機関車も、順番通りに組み立てないと途中で組み立てられなくなります。で、とりあえず下回りから。車輪とバルブギアの組み付けが済んだら、シリンダに蒸気分岐管と排気管を取り付けます。蒸気分岐管には蒸気管を繋いでおきます。次に煙室を乗せますが、まだフレームにはネジ留めで固定はせず、後部を少し浮かせておきます。

組み立て_2火室とボイラは下回りとは別にセットし、その火室の裏板をネジ留めしたら、ボイラに給水口と安全弁とレギュレーターを取り付け(この時、圧力計も取り付けておく)、次に、そのセットしたボイラの煙管に蒸気管を通し、煙室にボイラを差し込みます。ボイラを所定の位置まで差し込んだら煙室と火室を、それぞれフレームと床に固定します。

組み立て_3次は、ガスタンクと給油器を床に固定しますが、ガスタンクはガスジェットをガスジェットホルダーに入れてから床に固定します。こうした方がパイプに無理な力がかからずに済みます。給油器も同じ要領で、床に固定する前に蒸気管とレギュレーターに繋いでおきます。

組み立て_4次に、逆転機を床に取り付けますが、この逆転機、先に床に固定してしまうと、各配管のユニオンナットの締め付けが難しくなってしまいます。なので、全ての配管が終わってから取り付けます。で、しっかり床に固定できたら、火室と給油器の間にリンケージの板を通し、蒸気管とレギュレーターへのパイプを縫う様にして逆転機に繋ぎます。

組み立て_5最後は、サドルタンクとコールバンカーの取り付けです。先ず、サドルタンクを前方のネジで煙室に固定します。この時給水口の蓋がちゃんと嵌ることを確認しておきます(ボイラが回転していると嵌らない)。次にコールバンカーを床に固定し、この時一緒にサドルタンク後部にもネジ留めしておきます。次に、後二本の柱をバッファービームにネジ留めします。それから、その二本の柱とコールバンカーの柱の間に梁を渡しネジ留めし、最後に屋根を乗せて組み立て終了。ちなみに、まだちょっと乾燥が足らなかったみたいで、エナメルで塗ったところが、少しですが何カ所か塗装が剥がれました。


TATTOO 完成
TATTOO完成Kerr Stuart 0-4-2 TATTOO クラス完成しました。
最後に、いつものように烏口でラインを入れましたが、角丸のラインにしたせいか、何となくオモチャっぽくなってしまいました。
まだネームプレートとかがありますが、とりあえず完成にしちゃいます。あと、青色で塗装しましたが、やはり緑系が良かったかなと思ってます。なので、気が向いたら何れ色を塗り直すかもしれません。その時は、また。


塗装後初走行
塗装後初走行塗装後初の走行の様子を、YouTubeにアップしておきました。
ところで、運転手(老船長)が斜めになってましたね ^_^;


ラインの引き直しと、配管のやり直し
ラインの引き直し_1サドルタンクとコールバンカーに入れた、あのRの大きな角丸のラインが気に入らなくて、結局ラインを引き直すことにしました。写真は引き直した後ですが、艶有りの黒との塗り分けも相まって、全体に締まって中々いい感じになったと思います。

ラインの引き直し_2せっかくなので、ついでにネームプレートとビルダーズプレートをエッチングで作りました。ビルダーズプレートの方は実機のように小さな文字は書けないので、簡単に"2016"と製作年だけにしました。

配管_3煙管の中を通したスチームパイプですが、バーナーの燃え易さを優先して外を通すことにしました。やっぱりバーナーが良く燃えなければ始まらないですから。それと、配管もぐにゃぐにゃ曲げずに、簡単に床に穴をあけて、そこからシリンダに持って行くことにしました。で、煙突から出るお湯の問題ですが、こちらの方は、スチームパイプに1mm厚のセラミックシートを巻き付け、更にその上から太めの凧糸を巻きました。効果のほどは分かりませんが、多少は保温効果があるかと思います。
あと、いまいち走りに力がない(普通に走ることは走る)のが気になっていたのですが、どうも、ピストンリングに使ったOリングに原因があるような気がして、使い慣れたグラファイトヤーンに替えました。せっかく新しい物に挑戦するつもりで使ってみたのですが、使いこなすには未だ時間がかかりそうです。


--仕様--

完成日; 20016/5
ゲージ; 32mm
スケール; 16mm
ボイラ; 直径38mm,長さ135mm, 煙管; 15mm x1
燃料; ブタン
シリンダ; 2, スライドバルブ
弁装置; ハックワース式
給油器; 置換式
重さ; 1.8kg
長さ; 217mm, 幅; 86mm, 高さ; 142mm
走行時間; 
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※ 図面ダウンロード → Drawings


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