2 Truck Shay -2
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バルブギアの製作 ”ライブスチームのシェイを作ろう”に出ていたツォイナー弁線図を書いてみました。でも、本に載っていた弁線図とは少し違った形になってしまいました。ポート径を1.8mmにした関係で、スチームポート幅とラップを加えた円弧がバルブトラベル円と重なっています。これで大丈夫??? |
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とりあえず、一番簡単そうなエキセントリック部から作り始めました。クランクのときと同じで、始めに四爪で偏心した位置にある穴をあけておいてから(4個分)、三爪に掴み直し外形を削り、最後に突っ切りバイトで切りました。 |
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写真は、エキセントリックストラップです。シリンダを作った時の残りのブロック(真鍮)を使いました。写真の様にブロックから削り出した板をネジで張り合わせから、四爪で掴んで穴をあけました。その後、いつもと同じ様に外形を糸鋸で切り出し、最後にヤスリで整えました。 |
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エキセントリックロッドの製作 このエキセントリックロッドですが、使用時は前進用と後進用が向かい合わせにセットされます。なので、エンジンを正面から見た時に左右対称ではなく、蝶番がロッドの中心にはありません。で、材料を含めてどんなふうに作ろうかと色々考えたのですが、結局、これまでどおり真鍮の角棒(約4mmx4mm)から削り出すことにしました。 |
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削り終わったエキセントリックロッドとエキセントリックストラップ部の組み立ては、ネジ留めではなくロウ付けにしました。 |
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リンクの製作 リンクは1.6mmの鉄板から作りました。先ず、エキセントリックロッドを取り付ける穴と、リンクブロックがスライドする切り抜きを始めにあけてから、その後外形を切り抜きました。 |
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写真は、完成したリンクとリンクブロック、それからスペーサーです。リンクブロックとスペーサーはリン青銅を使いました。固定用の皿ネジもリン青銅にしました。 |
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試しにエンジン本体に取り付けてみました。まだ、リンクサドルが付いていません。 |
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一応エンジン完成 リンクサドルが未だ出来ていませんが、とりあえず、このままでも動きそうなので、いつものエアーブラシ用コンプレッサーでエアーを入れてみました。でも、ピクッと動くだけで回りません。よく見みると、向かって右側のエキセントリックロッドをリンクに逆につないでいました。つなぎ直して再度エアーを入れてやると、今度は回りました。まだ、多少ぎくしゃくしますが、一応動いたので、これでエンジンの完成とします。 |
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リンクサドル リンクサドルをリン青銅を削り出して作りました。大きさは、大体5mmx6mm。写真左が裏側、右が表側。使用しているネジはM1.7です。 |
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逆転装置の製作 逆転装置を作りました。シャフトの太さは3mm、ステンレスロッドを使いました。アームやリンクハンガーは真鍮を削り出しました。左側の逆転シャフトブラケットの両側にあるのは、シャフトが左右にズレないようにするためのカラーです。 |
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写真は、逆転装置を右側から見たところです。アームは強度を考えて頑丈に作りました。でも、ちょっとゴツ過ぎましたね。 |
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左側のアームレバーは、長短2つのアームとその間に1.5mm厚のスペーサーを挟んでロウ付けして作りました。直角は目見当で決めました。いい加減な性格です。 それから、エキセントリックロッドの先端がリンクサドルに当たるので、全体をテーパー状にし、少し細身にしました。 |
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縦型2気筒エンジン 動画を撮りました。 写真クリックで再生します。(要:QuickTime) |
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ホーンカップリングの製作 ユニバーサルジョイントを作り始めました。先ずはホーンカップリングから。”ライブスチームのシェイを作ろう”の作り方を参考に2個同時に加工しました。順番は写真の左からで、ホーンカップリング2個分+鋸刃の厚み+余分の長さの真鍮丸棒の両端に軸穴(3種類)をあけ、次に、中央部上下面を平に削りピンを通す穴をあけます。それから側面を削り落として、最後に側面中央に楕円の穴をあけました。ここまでが2個同時の作業です。 |
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左の写真は完成したホーンカップリングです。糸鋸で半分に切り離してからヤスリで仕上げました。 |
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スリーブカップリング 作り方は、ホーンカップリングと同じです。ただ、両端にスライド部分に差し込む為の四角いところがあります。 |
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スライド部分は1mm厚の真鍮板を使いました。始めに、その板の真ん中に糸鋸とヤスリを使って溝を入れ、それを90度に折り曲げてから、2つ向かい合わせにしてロウ付けします(写真右端)。この後、余分なところを糸鋸で切り取り、最後にヤスリで仕上げます。 |
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出来上がったユニバーサルジョイントをスライド部分に差し込み、ゼムクリップを伸ばした0.8mm線をカシメて固定しました。 |
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カップリング部品の製作 その1. 角ピース 角ピースは、角ピース4個分の幅+鋸刃の厚みプラスαの長さの真鍮丸棒(直径11mm)を、角丸の角柱になるように側面をヤスリで削ってから、ひとつずつ糸鋸で切り離しました。切り離した各々の面は旋盤で整えました。 |
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次に、角4カ所に直径2.4mmの穴をあけます。この時、ドリルではなく丸カッターを使ってあけました。 |
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穴と穴の間を糸鋸で切ってからヤスリで仕上げ、カップリングカバーの固定用ネジ穴(M1.4)と、ピンを挿す穴(直径1.3mm)をあけました。 |
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カップリング部品の製作 その2. カップリングカバー カップリングカバーも4つまとめて作りました。中ぐりバイトで内径を11mmにあけた真鍮丸棒(直径13mm)を写真のようにヤスリで仕上げてから、ひとつ分の幅(5mm)で突っ切りバイトで切り離します。 |
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切り離したカップリングカバーに、角ピースを固定する為の穴を開けました。この穴あけも丸カッターを使っています。今回の穴あけは全て、この丸カッターを使いました。ドリルは使いませんでした。 |
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カップリング部品の製作 その3. ピン カップリングを固定する為のピンです。ピン先は1.3mm、頭の部分は直径3mmです。この頭の部分の上面は、カップリングカバーの内側のRに合わせて丸くなっています。 |
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ユニバーサルジョイントを組み立てたところのアップです。仕組みが分かるかと思います。で、実際に組み立ててみると、何カ所か動きの悪いところがありました。なので、穴を丸ヤスリで少しヤスって広げました。いつものことですが、もっと正確に作業をしないとダメですね。 |
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カップリング部品の製作 その4. スケアシャフト 伸び縮のするところのシャフトです。5mmのドリルロッドを使って作りました。四角の部分は3mmx3mmですが、旋盤で直径を4.24mmにしてから四等分してヤスリで削り出しました。丸の部分は直径3mmで、ここの部分の長さは長めにしてあります。後で、現物合わせで長さを調整するつもりです。 |
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ユニバーサルジョイント完成 2 Truck Heislerの時にもユニバーサルジョイントを作りましたが、このシェイのユニバーサルジョイントは、カップリングの固定方法の違いで結構複雑で難しかったです。でも、かっこいいですね。 次は、車輪が鋳造から上がって来たので、旋盤で削ろうかと思います。 |
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車輪 今回ステンレスで鋳造してもらった車輪ですが、予想以上に縮んで小さくなっていました(写真右)。これではちょっと使えそうもないので、また新しく作り直そうと思います。今度は縮み率を考えて、その分少し大きめに作るつもりです。 ちなみに鋳造上がりの寸法ですが、フランジの外周で原型が直径30.0mm、それが鋳造上がりでは28.5mmでした。また、厚みも6.5mmが6.1mmになっていました。それと、ハブの表側と裏側に結構『ひけ』がありました。鋳造上がりの車輪(写真右)ハブ中央は、その『ひけ』をレーザーで埋めてもらった痕です。 |
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車輪-2 車輪の原型を作り直しました。今度はハンダを使いました。ハブと外周部分の間にスポークを硬く挟み込んでおいてハンダを流しました。 |
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最終的に真ん中の車輪(元の原型)ぐらいになればOKなんですが。今度は余裕をみて少しだけ大きめになるように作りました。 |
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台車の製作-1 車輪が鋳造から上がってくる間に台車を作ろうと思います。で、先ず、アーチバーとクロスタイバー、それから対角ブレイスを作る為の板を幅360mm幅の真鍮板(厚み1mm)から、4mm幅で7本切り出しました。あまり楽しい作業ではありませんが、これをしないと先に進めません。 |
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台車の製作-2 コラムと軸受箱、それと下部ボルスタを下部アーチバーに取り付けました。鋳造に出したコラムと軸受箱は、やはり少し縮んでいました。でも、これを作り直すとなると大変なので、アーチバーの方で調整して辻褄を合わせることにしました。下部ボルスタは10x10のアルミ角棒を削って使っています。 |
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中間アーチバーは現物合わせで寸法を決めてから折り曲げ取り付けました。他の部品も予め折り曲げとかネジ穴あけとかを全て済ませておいて、最後に組み立てるという方法では上手くいきそうにもないので、ひとつひとつ現物合わせで取り付けていくことにしました。 |
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台車の製作-3 上部アーチバーも現物合わせで取り付けました。曲げ部分はヤットコで曲げました。上記中間アーチバーの折り曲げもヤットコを使って曲げてます。 薄い板で作ったにもかかわらず、ここまで組み立ててくると、かなりしっかりしてきます。 |
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上部ボルスタは5x10のアルミフラットバーを使いました。 |
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対角ブレイスです。はじめは長めに組んでおいて、ネジ留めしてから、後で先端を切り揃えました。 |
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