JOHN FOWLER
6"x10" TANK LOCOMOTIVE |
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一般配置図(GENERAL ARRANGEMENT)![]() |
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フレームの切り出し![]() JOHN FOWLERの6"x10"シリンダーの機関車には、この0-4-0にそっくりな形をした同じサドルタンク機の0-4-2があります。その0-4-2の一般配置図は現在でも見ることはできるのですが、今回製作する0-4-0の図面は見つかりませんでした。なので、0-4-2の図面を元にフレームの長さを短くするなどして、自分なりに0-4-0用に設計を変更して作ることにしました。 |
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フレームの組み立て![]() |
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足回りの工作![]() 軸箱はホーンブロックを挟む形にするため二つに分割して作り、ネジで組み立てることにしました。 板バネは幅3.0mm、厚み0.5mmの真鍮板が7枚重なっています。一つの板バネに必要な分の板を切り出すだけでも、100mmほどの長さを糸鋸で切ることになります。4個分ともなると結構大変な作業になります。なので、今回も一つだけを作って、それを原型として鋳造することにしました。板バネの両端を引っ掛ける『?』のような形のパーツも鋳造にしました。 原型は、縮みを考えて少し大きめに作っておいた方が良さそうです。鋳造後少し縮みました。 |
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![]() 車軸の太さは4mm。今回、軸受には一号機以来ずっと使っていなかったシールドベアリングを使ってみることにしました。 |
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コネクティングロッドとカップリングロッド![]() で、カップリングロッドの方ですが、実は、これが意外に難しかったりします。かつて、私がライブスチームの機関車を作り始めた頃、カップリングロッドをクランクにセットし車輪を回そうとしたところ、どこかが引っ掛かってスムーズに回らず、結局、カップリングロッドの取り付けを諦めたこともありました。 |
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JOY VALVE GEAR![]() |
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動作テスト成功!![]() エアーを送るチューブの途中をヤットコで摘んでエアーの調節をしています。 |
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![]() バルブギアをちょっとアップで。 |
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ボイラーの製作![]() |
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ボイラフィッティングスと配管![]() |
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![]() ボイラーの中を通した蒸気パイプはボイラーの前面から出てユニオンジョイントで蒸気分岐管(Steam Tee)に継ながれ、蒸気は左右のシリンダに振り分けられます。蒸気分岐管の下にあるのは排気分岐管(Exhaust Tee)です。 今回の配管の接続には、ユニオンジョイントの他に給油器からのパイプをボイラの背面のブッシュに接続するところと、圧力計の接続にバンジョーボルトと呼ばれるパーツ(上の写真の青矢印)を使用しました。このバンジョーボルトは配管の向きを90度変えられるので、狭いところや後方に出っ張らせたくないときに便利です。注意するところはユニオンジョイントとは違い接触面が大きいので、その分蒸気の漏れる可能性も大きいことです。ですので、接触面にはシーリング材を塗る必要があります。 -- ところで、今回給油器の配管は設計の段階で決めておいたのでスムーズに引き回すことができたのですが、一方、圧力計の配管は取り付けるときに考えれば良いだろうと気楽に考えていました。でも、これが失敗でした。実際に圧力計を取り付けるときになって、どうしても綺麗にパイプの引き回しができなくて、結局、接続をユニオンジョイントからバンジョーボルトに変更することになるなど、余計な作業が増えてしまいました。 |
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ガスシステムの製作と配管![]() |
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煙室の製作![]() 後々の分解のし易さを考えながら作っていたら結構時間がかかってしまいました。 |
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![]() いつものように関連図面を載せておきます。製作記事の参考に見てください。 |
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キャブの製作![]() キャブの床への取り付けは、1mm厚の真鍮板で作ったアングルをキャブの内側にロー付けし、M1.7のネジで固定しました。 前側のルーフピラー下部を受ける台座も、強度を考えてロー付で取り付けました。 |
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バッファービーム![]() |
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![]() 内側と外側の板の厚みは1mm、真ん中のスペーサーの厚みは3mmです。外側の板は、スペーサーを介してM1.4の六角ボルトで内側の板に固定されています。 |
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屋根の製作![]() 屋根を作る上で毎回考えるのが、柱を梁にどう取り付けるかということです。今回は手元に実機の一般配置図があるので、外側から見た形はわかります。しかし、それがどのように組み合わさっているかまではわかりません。なので、やはり結構考えました。 |
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![]() 作り方は、支柱(直径2mmの真鍮の丸棒)の先端を90度に折り曲げ、そこを平らに削り取り、厚み0.8mmの真鍮の小片をロウ付けし、それを梁にネジ止めしました。 |
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![]() 屋根は0.8mm厚の真鍮板(図面では1.0mm厚になっています)で作りましたが、実機の写った写真を見ると、屋根は1枚の金属の板ではなく、薄い木の板が並べてあるように見えます。なので、アクリルカッターとヤスリを使って真鍮板に浅い溝を入れ、板を並べたように見えるようにしました。 |
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サドルタンク![]() アウターシートは、骨組みにハンダ付けをする前にリベット用の穴を開け、リベットを打っておきます。 |
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![]() マンホールの蓋の取っ手だけは銀ローで付けましたが、他は変形の恐れがあるので全てハンダ付けにしました。 サドルタンクの機関車への取り付けは、サドルタンク前面中央下部にロー付けした小さなフックを煙室後部に開けた穴に引っ掛け、後ろ側はキャブ前部の内側から貫通するネジで固定しました。 |
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バッファーと牽引用フックの製作![]() |
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ディテールパーツ![]() 左上の写真は、ホイッスルとスチームバルブです。スチームバルブの円形のハンドルは、Franco-Belgeを作ったときにディテールパーツとして余分に作った余りを使いました。スケール的には少し小さめなのですが、改めて作るのも大変なので、そのまま使うことにしました。 |
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ひとまず完成![]() |
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--仕様--
完成日; 2025/2 (未塗装) ゲージ; 32mm スケール; 16mm=1ft ボイラ; 直径40.0mm (板厚: 胴1mm, 鏡板1.5mm), 長さ126.0mm 煙管; 直径18mm (肉厚:1mm) x1 燃料; ブタン シリンダ; 2, スライドバルブ, ボア; 9.0mm x ストローク;13.0mm 弁装置; ジョイ 給油器; 置換式 重さ; 本体+Yo-mo 約2kg 全長; 222.0mm, 全幅; 96.0mm, 全高; 138.0mm (屋根のてっぺんまで) | |
--これまでの図面をまとめました--
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